マルセイユ石鹸の効果と特徴

マルセイユ石鹸とは

 

 

石鹸の中でも特に上質とされる石鹸がマルセイユ石鹸です。これは17世紀フランスのルイ14世が定めた厳しい製造基準に準拠した自然素材100%の原料だけで製造された、旧フランス王室御用達の無添加石鹸のことです。

 

原料は南フランスプロヴァンス地方の良質な天然オリーブ油とパーム油(植物性油100%)、 地中海の海水とマルセイユ塩とバリラ(アルカリ性海藻の灰)などが織り成す芸術品のような石鹸で、これを守り続ける伝統職人による手作りで作られています。

 

「サボン・ド・マルセイユ」=すぐれた品質としてフランス政府に国印認定されるには、72%以上のビュア・ベジタブル・オイルを使用するという基準もあり、それが伝統職人による手作りの証拠ともなっています。

 

マルセイユ石鹸の歴史は古く、12世紀にアラブ人がオリーブオイルと苛性ソーダを原料とした石鹸の原型をフランスのマルセイユに持ち込んだのがはじまりで、それ以後、マルセイユでは地中海沿岸地方の特産品であるオリーブとバリラ(海藻の灰)による不快な臭いのしない品質の高い石鹸が作られるようになったのです。

 

マルセイユはこうした油脂の原料となるオリーブや海藻が豊富で、地中海に面したヨーロッパの中央にあるという地理的条件にも恵まれていたので、石鹸取引の中心地となりました。

 

17世紀には、ルイ14世が石鹸の製造独占法をマルセイユに付与し、 リネン工業の発展と共に石鹸の需要も増大して石鹸工業の中心地となっていったのです。